走れば早く着く。

トレイルラン、オリエンテーリング、登山に関するブログ。

Runmeter 9.0

iPhone/iOS用ランニングアプリ「Runmeter」の紹介。

既にランニングアプリは多くあるが、現在最も多く使われているのは無料のRunkeeperやnike+ GPSと思われるが、当初はこれらも有料アプリであったので、Runmeterの人気は拮抗もしくはリードしている時もあったが、それらライバルアプリが無料化になったおかげで、インストール率は無料のアプリが増え続け、今ではRunmeterは日本語完全対応であるにもかかわらず日本のitunesストアでおすすめアプリになっておらず、検索ワードを入れないと探せないという憂き目にあっている(ちなみにRunkeeperは日本語未対応)。Apple Japanの関係者がここを見ていたら、以下の記事を見たらおすすめアプリに無いのはオカシイと思うはずだ。しかもこのアプリはiOSオンリーと純潔を守っている。

さて、 自分がRunmeterを使っている最大の理由は、

「安定性」

これに尽きる。 無料から有料までこれまで様々なランニングアプリを使っていたが、動作の安定性、そしてGPSの捕捉精度はRunmeterが一番だった。

それを証明する八ヶ岳スーパー100mileの時に使用していた画像が以下。

下の途切れている点線ところは、モバイルバッテリーを接続したタイミングで一時停止がかかったのを知らずにそのまま走ってしまった区間だ。その区間以外はまったく切れずに画像のように綺麗にトレースしてくれている。とにかくバッテリーさえ切れなければ一昼夜以上にもわたって計測し続けるこの動作安定性には絶大な信頼を寄せている。これはiPhone(iOS)に特化したアプリだからこそ得られるものと思われる。

ちなみに機種はiPhone4S(iOS6)でSOFTBANK。全ての場所で携帯電波は通っていたわけではなく、本体内のGPSによって位置情報は携帯の電波が無くとも記録され続ける。しかし、八ヶ岳の山中でも見通しが良いとSOFTBANKでもいたる所で電波が届いている事がわかった。

そして以前、PEAKS12月号にもこのRunmeterの記事を寄稿したのだが、それを今回はより具体的に書いてみたい。

「データの共有」

自分の所属するチームRODの殆どのメンバーがこのRunmeterをインストールし、ランニングSNSサイトのDailymile(無料)に登録している。 DailymileとRunnmeterは相性が良く、RunmeterのデータをリアルタイムにDailymileへ送信してくれるので、仲間のランナーが今どこにいるか?どんなペースで走っているかがわかる(もちろん送信できないようにもできる)。そして、その記録に対してそれぞれがコメントを付けることができる。また、facebooktwitterとも同期できて、走行記録中に「いいね!」やコメントがつくと、そのいいね!を受信した事や、書きこまれたコメントを認識してリアルタイムで音声で読み上げてくれるのだ。1人で走っていても誰かに応援されると、あと1周走っちゃおうかな?とか、もっとペースあげなきゃ!など孤独なトレーニングを楽しませてくれる。

[caption id="attachment_613" align="alignnone" width="600"] Dailymileの画面。この時の音声は英語版しかなかったので、みんな英語でメッセージを書き込んでくれていた。最新の9.0からは日本語でおK。[/caption]

 

「トレイルランでの活用」

また、これはトレイルランでも活用できる場面がある。山中で携帯の電波が繋がるタイミングで、走行データが送信されていれば、その人が山の中のどこにるかがわかるのだ。だから1人で山に入っていてもデータが送信されていれば、もし遭難してもある程度場所を特定できる。(※ただし、データ送信時に携帯の電波が届いていなければ、位置情報は送信されない。)例えば、5分に1回送信するとか、1kmに1回送信するなど、ユーザーが任意でその送信タイミングを距離や時間で自由に調整可能だが、送信頻度を上げると確実性は上がるものの、今度はバッテリー消耗も招くのでこの辺の送信タイミングの加減は状況とユーザー判断次第となる)。実際にトレイルランレースでも選手がこのアプリを起動してfacebooktwitterへ送信していれば、選手の位置がおおよそ把握できるので、チームで応援に行く時もこのアプリを良く活用している。そうすれば、応援者側も待っている時間を有効に活用できる。

そして、日本時間の1月25日に

「Version 9.0」

がリリースされた。

今回のバージョンアップで強力な機能が追加されたので、その代表的な新機能をいくつか紹介したい。

iPad+iCloud対応」

[caption id="attachment_609" align="alignnone" width="512"] 画像はiPad mini[/caption]

iPhoneの走行データをiCloudにアップしておけば、iPadでそのデータが同期され、iPadの広い画面で確認ができるようになった。iPad版はiPhone版を購入済みなら無料でインストールできるという神対応

SNSと連動した日本語読み上げ音声対応」

これまでも、走行情報は日本語読み上げ対応であったが、先ほども書いたfacebook,twitter,Dailymileへのコメントが付いた際の読み上げ音声も今回の9.0から日本語対応になっている。これまでは英語のみだった為、本体の設定言語を英語にすることで使用していたが、後述の日本語音声をダウンロードしていれば、今回の9.0から晴れて日本語でコメントがついても日本語で読み上げてくれるようになった。

常用漢字ならちゃんと認識して読みあげてくれるので、facebookやtwiterで誰か走行を始めている事がわかったら、コメントをつけるとそのコメントがランナーがイヤホンで音楽を聴いていれば確実に音声で耳にリアルタイムで届くので、見つけたら気軽にコメントやいいね!を残してあげて欲しい。誰が送信したかも名前を読み上げてくれる。

[caption id="attachment_611" align="alignnone" width="440"] facebookで誰かがこんな画面をアップしていたら、是非「いいね!」を押すか、コメントをつけてあげてほしい。画面は走行完了しているが、走っている最中は走行中という表示が出ている。[/caption]

[caption id="attachment_612" align="alignnone" width="320"] 音声を初回ダウンロードする時は無料なので心配無用。自分は先に英語版を使っていたので有料表示となっている。[/caption]

[その他>設定>ボイス>ボイスの入手]で日本語音声をダウンロードできる。初回の音声は無料。現在日本語音声は「さくら」さんだけ。地方から出て来て少し訛りのあるSiriさんという感じが人間ぽくて自分は気に入っている。

<情報協力:shingo64 (ROD)>