走れば早く着く。

トレイルラン、オリエンテーリング、登山に関するブログ。

OMM JAPAN 2017 - NOBEYAMA KOGEN - 1/3 DAY:1

OMM JAPAN 2017 野辺山高原」に参加してきました。

第1回から毎年参加して、今年で4回目。

  1. 2014年 伊豆 ストレートロング:完走
  2. 2015年 嬬恋 ストレートロング:DSQ
  3. 2016年 大町 ストレートロング:DSQ
  4. 2017年 野辺山 ストレートB:(結果は最後に)

 という結果でした。

今年から新設されたストレートAも検討しましたが、まずは前回のストレートロングと同等レベルの設定であるストレートBを、

 

「しっかり完走しよう」

 

を目標に「ストレートB」を選択。

 

昨年の大町大会では初日序盤の1つのミスで大きくタイムロスをしてしまい、時間が足らず完走できなかったという非常に苦い経験となったので、今年の「本命レース」という位置づけで準備をしてきました。2017年は月1で何らかのオリエンテーリング大会かロゲイニング大会に参加してきました。その効果もあり、今年になってようやく早大オリエンテーリング大会と東大オリエンテーリング大会を時間内に完走できるくらいになり(過去2年はDSQ)、ある程度地図読みスキル向上の手ごたえを感じてはいましたが、1発勝負のOMMはそんなに甘くないのは過去の経験からわかっているので、気を緩めることなく当日を迎えました。

 

バディは第1回目から同じカノ君。走力は自分より数段上なので、足をひっぱらないためにも今年1年かけて地図読み力を高めてきましたが、カノ君はオリエンテーリングの大会にはあまり参加していないのに、地図読みスキルは毎年レベルが高くなってきているのが謎。。チームとしての準備したのは、3月に開催されたOMO(奥武蔵マウンテンオリエンテーリング2017)と、OMM JAPANの2週間前に開催された「ロゲイニング チャレンジ菅平高原2017」に一緒に参加して、お互いの地図読みスキルの確認や、悪天候時の寒さとウェアリングのテストをおこないました。

https://www.instagram.com/p/Ba2ZQ-TlhPx/写真:ロゲイニング チャレンジ菅平高原にて。

 

「ストレートB:DAY1」

今回のストレートBは、

①Straight B

オリエンテーリング形式をとり、CP(コントロールポイント)を指定された順番に回り、所要時間を競います。
2日間の移動距離約55km、獲得標高約2500m/1日、平均完走タイム9時間/1日を想定したコースです。

というコース設定でした。

朝はスタート地点に向かう時は雨が降っていて、OMMらしい天候となりましたが、スタートして1時間後にはほぼ雨が止んで良い天候になりました。

 

f:id:runblur:20171226133444j:plain写真:START地点でRUN OR DIE!!チームメンバーと。

f:id:runblur:20171226133746j:plain写真:スタートを待つ選手たち。
 

 

初日の全9つのコントロールの中で、大きな判断を迫られたポイントは以下3点でした。

  • ①1→2のルートチョイス
  • ②4→5のルートチョイス
  • ③6→7のルートチョイス

では、一緒に考えていきましょう。

f:id:runblur:20171226134108j:plain写真:遠くにコントロールが見えると、テンションがあがります。

 

「①1→2のルートチョイス」

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まずは、地図の赤丸の分岐地点に自分が立っていて2を目指す場合、あなたならどのようなルートをチョイスしたでしょうか?(スクロールすると解説画像が出てきます)

(thinking time...)

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ルートは無数にありますが、独断でザックリと分けると、おそらく、(下図)左側の細かいメッシュのような破線を通るルートか、右側の紫色ラインのロードを通る遠回りルートのどちらかを考えたと思います。

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また、序盤で荷物も食料も満載状態で、そういった部分もOMMではルートチョイスの判断に影響が出てきます。私たちは右側の紫色のロードを選択しました。理由としては、今回は「まずは完走」なので、安全策であるロードを選択。また、左側の破線ルートは標高が詰まっていて荷物満載の状態で登るには傾斜がキツく、序盤で体力が削られるだろうと思った事。そして、ロードは一見遠回りなのですが、コースの半分は下りなので、走れば時間はそうかからないだろうという判断でした。一緒に同クラスに出た人に訊くと、ほとんどがロードを選択していたようです。

 

  

 「②4→5のルートチョイス」

次に4→5ですが、地図の4に自分が立っていて5を目指す場合、あなたならどのようなルートをチョイスしたでしょうか?

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(thinking time...)

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こちらも様々なルートがありますが、大きな方針としては、4番から南東に向かって沢を横切るピンクのラインと、街中を通る紫色のラインの2案が考えられたと思います。

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こちらは上級者はピンクのラインを選択した人が多いようでした。私たちはやはり「とにかく完走」がコンセプトだったので、確実な町コースを選択。また、実はこの町に続くトレイルはKOUMI100の戻りのコースで、2ヶ月前に走ったばかりで知っていたこともあり、このルートにしました。町を一旦経由して、ふたたび山に向かうロードを進み、5の北側にトレイルとのY字の合流地点があるので、それを目印にして5の北側の太い尾根にとりつきました。ここはピークにコントロールがあるので、尾根にとりつけられれば発見は簡単でした。オフトレイルを選んだ人は、どう考えたでしょうか?分かりやすいY字の沢の分岐があるので、そこを中間の目印として一旦そこまで行き、そこから南東にある細かいトレイルの密集地帯にぶつかるので、そこを経由してロードに出てからは、町ルートと同じだったと思われます。

 

 

「③6→7のルートチョイス」
今回のストレートBのハイライトはここのルートチョイスだったと思っています。6にあなたが立っているとして、7(数字欠けてますが)にはどのように進もうと思ったでしょうか?

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(thinking time...)

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ここは3つのルートチョイスが考えられました。1つ目(ピンク)は、6から北東へのびる尾根を通り、途中の林道から町へ出るルート。2つ目(緑)は、東の細かく入り組んだ尾根を通り柵の隙間を狙うルート。3つ目(紫)はロードを通るルート。

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1つ目(ピンク)の尾根&林道ルートが迷うリスクも低く、早く着いたのではないかと思われます。おそらく上位チームはこのルートを選択したと思います。次に2つ目(緑)のルートは直線距離では一番短いですが、細かい尾根が入り組んでいて迷うリスクがあり避けました。私たちはやはりここでも安全策であるロードを通る3つ目(紫)ルートを選択しました。

 

というわけで、初日は時間内に全コントロールをクリアして、ゴールした時はホッとしました。そして、到着してみるとストレートB初日は以下の結果でした。

  • 移動距離:40.5km
  • 行動時間:6時間29分09秒
  • 初日順位:総合7位

 

 登りは一切走らず、藪漕ぎ少な目で、特に順位は意識せず「確実に完走」という安全策で来たのに、7位という予想以上の順位に驚きつつ、7位、8位、9位が秒単位の差であったので、

 

「目標は完走」

 

だったはずが、こうなると欲が出てきてしまうもので、

 

「ベスト10に入りたい」

 

と考えるようになりました。

 

(次回は装備編です)

f:id:runblur:20171226134021j:plain写真:初日のゴールのテントサイトにて。