走れば早く着く。

トレイルラン、オリエンテーリング、登山に関するブログ。

チーム100マイル:ラビット日記(3)

ラビット日記3回目。

[caption id="" align="alignnone" width="500"] photo:OSJ湘南クラブハウス[/caption]

 

UTMFから二週間後ということで、

「もうみんな大丈夫でしょ?」

的な空気感漂うチームラビット内。

しかし、外は雨。メニュー緩和はあるかな?と若干の期待感もありつつ、やっぱり

「予定通り(ロング50km)行きましょう」

という鏑木さんからに妥協無き一声。そして、

「今日は雨なので、待っていると身体が冷えるのでペースの遅い人は途中で(交通機関で)戻ってもらいます」

と厳しい前振りがあり、

さらに今回はチームトータスから女子のKさんが昇格してきて、ラビット最後尾の自分的にはとうとうJudgement dayがやってきたかと緊張感走る日でもあった。

様々なプレッシャーと降りしきる雨の中、レインウェアを着て三浦半島ぐるっと50kmを目指して材木座のOSJクラブハウスをスタート。

序盤は自分でも着いていける程のゆっくりペースで進む。

「雨で危ないので鷹取山を回避してロードにします」

と恩赦があり、一部コース変更でロードを進む。

ここ最近は前半着いていく事が出来ているが、問題は中盤。前回も書いたが、毎回お昼のコンビニ休憩後に身体が重くてパフォーマンスがガタッと落ちる。もしかしたら、ハンガーノックにならないよう多く食べすぎてしまうのかもしれない。食とランの調整はいつも難しい。

今回もコース1/3くらいのコンビニ休憩からの高速ロード走展開。気がつけば最後尾付近で走っている。ひたすら国道を走って衣笠駅で小休憩してから、大楠山を目指すが、最後尾組はトップ集団を待たせているので着くなり小休憩なしでそのまま走り、その後に待ち受けている高台の住宅街を抜けてトレイルに入る急坂の多いコースでさらに遅れまくってしまうという負のスパイラルに陥ってしまう。

必死の形相で付いていくと自然とうめき声のような声を出しながら走っている事を自覚していて、自分の前後にいる人にはかなり不快な思いをさせてしまっているかもしれないのだが、砲丸投げの室伏選手やテニスのシャラポワ選手のごとく、人は声を出す事でさらに限界より一歩突き抜けた「火事場のバカ力」を出せる事がスポーツ科学的に証明されているのだけど、最初は呼吸が足りなくて声を出してるのか?と思っていたのだが、そうではなくて、声を出すことで限界値を引き上げているようだ。今後の目標としては中盤にも力を残しておいて、声を出さなくても涼しい顔で付いていける位になりたい。

ヒーヒー言いながらも最後の大きな登りの最終地点である大楠山の展望台へ到着。そこからは下りでなんとかパワーを充電。夕方になるにつれ雨は止むどころかどんどん勢いが増して来る。もしファンランでこの雨だったら10kmも走らずに中止していただろう。

レインウェアの中は汗と湿気で着ている事が無意味な感じになって来ていて、冷たい雨が逆に心地良く、下りながら水たまりがあると積極的に足を突っ込んで足を冷やしていた。今回はレインウェアの下にメリノウールのランシャツにファイントラック/フラッドラッシュ・アクティブスキンのアームカバーだけだったが、メリノウールは濡れても適度に温かく、アームスリーブでレインウェアと肌が密着する不快感が無くて調子が良かった。

トレイルが終わり再びロードに降りて、葉山の海岸沿いをハーフマラソンペースで4km x 2となる。トップ集団はキロ3~4分ペースでガンガン先に行くが、自分はもう先のトレイルで心拍が上がりすぎていて5分半~6分ペースで走るのが限界。しかし、それ以下にならないようひたすら走っていたら、8km先の合流地点で待っていたトップ集団にセカンドグループのトップ位で到着。

トップ集団からハイタッチで迎えられ、

「"今回は"がんばった!」

と鏑木さんから初めてお褒めの言葉をいただく。

(でも、毎回がんばってますがっ!(笑))

そして全員と合流して、海岸をジョグしながらOSJクラブハウスへ帰着。

 

その後、今回セミナーのサポーターとして参加したUTMF8位の山屋さんからUTMFに向けたトレーニングについて生の貴重な話があった。有料セミナーなので詳しくはかけないが、そのトレーニング内容は凄まじく、そして周到にマネージメントされた内容で、その場にいた誰もが8位入賞はとるべくしてとった結果だと思ったはずだ。そして、凄いところは誰に教えられたわけではなく、自分でその練習内容を研究し導き出したということだろう。

しかし、その練習メニューを聞いたところで自分がそれを真似する事は難しいが、ではその1/10の強度でもUTMFに向けて自分は走ったのか?と問われると、思い切ってウンとは言えない。これがUTMFのゴールに上位陣と10時間以上差がつく結果だと言えるだろう。NHK特番でも放送されたが、山屋さんは我々と同じ忙しいサラリーマンであり、トレイルランの経歴も我々とあまりかわらないので、「才能がちがう」「身体能力が違う」だけでは片づけられ無い一発ガツンと喰らった報告会であった。アキレウスメンバーを筆頭に、参考にすべきメンバーが周囲に沢山いるチーム100マイルは毎回刺激になる。

というわけで、本日もオールアウト!

※50km始終雨によってiPhoneが壊れてしまい、撮った写真が無くなってしまったので写真はOSJさんから拝借。